更新日:2001/06/05 (火)
2001年6月2日土曜日、今季初の樹液採集を行った。 その結果報告です。 暑い日が続き、昨年なら採集を開始していた頃だと思い始めて数日が過ぎた。 6月2日、正午近くに近所の林の横を通りながら、何気なくクヌギやコナラを見ていると、数日前は樹液が出ていなかったようだったが、今日は出ているようだ。 まだ匂いや、道からは樹液の確認はできないが、スズメバチや日影蝶が木の周辺を飛び回っているので、間違いないだろう。 しばし立ち止まって見ていると、スズメバチが日影蝶に追いまわされている! 「えっ、スズメバチよりも蝶が強いの?」 スズメバチを攻撃する蝶なんて聞いたことも見たこともない。見間違えかと思ったが、どうみても、スズメバチに蝶がアタックしている。こんな光景は初めて見るが、長い間立ち止まって見ているほどの時間があるわけではないので、その場を後にした。 夜9時半、今日は暑かったことだし、昼間、樹液が出ている木を確認したので、今期初採集にでも行ってみようかな、と思い、長袖、長ズボン、帽子姿、手には、懐中電灯、棒(ヘラブナ釣り用タモ網の柄の部分)、箱を持ち林へ。 「ちょっと行って来るよ。」 そう言い残し、家を出る。 夜道をこの姿で、歩いているのを他人が見れば、不審者に間違えられること間違いない。近所の人にはできるだけ会わないように願いながら(^^ゞ採集ポイントへ。 狙っていた木までは、草が伸び放題なので、持参した棒を振り回して草を払いどけながら進む。 1つ棒を持っているだけで、草を払いどけることもできるし、高い場所にいる昆虫を落とすこともできる。さらには蛇などを追い払ったり、不審者に襲われた時に身を守ることにも使えるので、便利なのだ。 「うぁっ、何!?」 棒を振り回して進むと、木の上で羽ばたく音がして、何かが無数に落ちてくる。久しぶりの夜の林だったので、ビクビクしてしまったが、落ちてきたのは夜露みたいな水滴であることがしばらくしてわかった。木の上で休んでいた鳥が驚いて暴れたので、葉っぱから水滴が落ちてきたのだろう。 落ち着きを取り戻し、昼間、スズメバチと日陰蝶が飛びまわっていた木に近づき懐中電灯で幹を照らす。 予想以上にたくさん出ている樹液をコクワガタの♂(推定4cm)が1匹で独占していた。写真を撮ろうとコクワガタを照らした瞬間、コクワガタは 「おい、眩しいぞ」 という顔つきで?幹から落下。伸び放題の草の中へ消えてしまった。木の根元付近にも樹液が出ていたので、そこも照らしてみるとここにもコクワガタの♂が1匹おり、照らしても反応しなかったので、撮影しようとした瞬間、 「今年もまたお前か、お前になんか捕まらないよ〜」 そういうかのように根元の土の中へ。 今度は土の中に入っているのがわかっているので、掘り出して捕まえようとしたのだが、どこにもいない。この固体も諦めて他を探すことにした。 私がこのポイントで採集をするときには落下して逃げてしまった固体は無理に探さないで、日をずらして探すようにしている。無理に探して見つければいいが、見つからない場合、逃げたクワガタは数日は樹液に出てこないが、場所をそっとしておけば、早くて数時間でまた樹液に集まってくるからだ。
移動先のポイントは根元が枯れていて、いかにもクワガタが隠れいそうなクヌギの木。 しかし、この根元を探すのは素人。だって、ここには滅多に隠れていないんだもの。 こっちはさっきの木より樹液が少ない。少ないが、生命反応は倍以上だ。 中でも嫌われ者の黒か茶色のギャング達は好き放題にやっている。 この少々不気味なポイントを懐中電灯のわずかな光で照らしていく。 すると樹液は出ていなかったが、樹皮の間に黒い物が動いているのを発見、もしかしたら、と棒で樹皮の上から叩く。 すると、一匹のコクワガタの♀が出てきた。今度は逃がさないように撮影はせずに、とりあえず確保。するともう1匹♂も同じ場所から逃げ出そうとしているのを発見し、こちらも確保。デート中のペアを両方とも採集できた。 ♀「私が捕まったって言うのに、あなた、独りで逃げるつもりだったんでしょう?」 ♂「俺がそんなことするかよ、助けだすタイミングを計っていただけだよ。」 ♀「何がタイミングを計るよ、ウソばっかり!」 こんな会話があったかは定かではないが、同じ箱に入れると♀が♂の脚に噛み付いていた 灯火があれば灯火採集もできるだろうに。 初採集では、コクワガタの♂24mm♀25.8mmを1匹づつ採集。 これで我が家の♂だけだったコクワハウスに♀が入り、ペアリングも可能となった。 終わり。 |
Copyright 1999-2001 Donald Curtis. All Rights Reserved.
当ホームページ内すべての掲載物の無断転載を禁じます。