ミヤマクワガタの飼育(成虫編)



更新日:2000/09/24 (日)




  


やっぱり、カッコいいですねぇ〜。
上の写真は北海道産の中型のミヤマクワガタです。

ミヤマクワガタは、各種クワガタの中でもオオクワガタなどに続き、意外と人気が高い種類です。
採集できる場所が限られていますし、累代飼育が非常に難しいということからも、ミヤマクワガタを極めてみたいという人も多いようです。
これから紹介することは、極めるまでには行きませんが、読んでもらえれば、産卵をさせるまでは、まず間違いなくできると思いますので、よーく、読んでくださいね。



  



まず、ミヤマクワガタの特徴として、他のクワガタムシよりも、驚きやすい(転びやすい)ということがあります。個体によってさまざまですが、一般的に、驚きやすく、飼育ケースの蓋を空けただけでも走り回り転んでしまったりします。某HPによれば、死亡原因の多くは、転倒死だということです(私が飼育した中では転倒死したことはありませんでしたが・・・)。
転びやすいことは確かですから、飼育ケースはどこで、ひっくり返っても、自ら起き上がれるような状況を作り出しておく必要があります。
下の写真のように、ケース内にゼリーのカップを転がしておくだけでも転倒死を防止できます。しかし、これでは見た目が悪い、という方は、落ち葉、小枝をたくさん入れておけばOKです。




以上のように、ミヤマクワガタは神経質なので、やたらに観察しないほうが、飼育を成功させることができます。

写真は、私が考えた黒土飼育法です。朽木マットを黒土に変えただけの非常に簡単なことなのですが、この黒土の効果は絶大です。朽木マットでは湿度管理などが難しいようで、なかなか産卵させることができませんが、黒土では、簡単に産卵させることができます。

まず、飼育ケースに黒土を10pから15p程入れ、その中に、1日ほど水につけて水分を補給させたクヌギ・コナラの産卵木を半分以上埋めるようにセットします。あとは、黒土に軽く水をかけ、水分を補えば飼育セットは出来上がりです。あまりうるさくない、温度が一定の場所へ設置してください。
写真は中型ケースで♂2、♀4を飼育しましたが、♂1、♀2くらいが適当かと思います。

あとは、成虫をケースに移し、普通に飼育するだけです。




飼育を続けていると、運がよければ、上の写真のような姿を見る事が出来ます。
何をしているのでしょうか。♂が♀を襲っているのではありません。♀の上に乗り、交尾をしているのです。
交尾を確認できたら、一週間ほどすると産卵し始めます。♀の姿が夜になっても見当たらなければ産卵していると思ってもよいと思います。しばらくすると、ケース底を覗くと、黒土の中に白い卵が確認できると思います。産卵木も上の写真のようにボロボロになって産卵されていることもあります。
1週間から2週間すると孵化してきます。孵化後は数日は、卵のあった場所で過ごしますが、数日経つと、産卵木の方へ移動しはじめ、木の中に潜り込んで行きます。潜り込む気配がないときなどは、卵を丁寧に回収し、朽木マットの中へ移しておきます。

後は1ヶ月ほどすれば、ある程度育った幼虫を発見できると思いますので、個別飼育に移します。


なにか、疑問、抜けている内容等ありましたら、教えてくださいね。

Copyright 1999-2000 Donald Curtis. All Rights Reserved.
当ホームページ内すべての掲載物の無断転載を禁じます。

inserted by FC2 system