更新日:2000/12/17 (日)
日本で身近に見られる大型のクワガタムシで今でも人気の高いクワガタムシです。 子供の頃に一度は飼育したことがあるのではないでしょうか?しかし産卵させることができなかった人が多かったと思います。 ここでは簡単に産卵させることができるような飼育方法を紹介していきます。 |
ノコギリクワガタは比較的都会の中にも生息していますので、自分で採集することも簡単だと思います。しかし採集が難しい方はデパートへ行けば夏の間は1ペア780円程度で購入可能ですので、成虫を手に入れることは容易です。 ノコギリクワガタはカブトムシよりも早く羽化し発生しますので、あなたがカブトムシをたくさん採ったことがあれば、その場所にカブトムシを採集した時期の1ヶ月から半月前に採集に出かけるとカブトムシはまだ発生していませんが、ノコギリクワガタは簡単に採集できると思います。何も採集したことがなければ、クヌギやコナラの林を探します。林の中で探す場合は木の密集している場所よりも、道沿いの木を重点的に探します。また、ポツンと一本だけある木などはねらい目です。こんな木にはいないだろうと思う木に大量に群がっていることはよくあることです。 夜間に採集するときには、明かりをつけっぱなしにすると、採集する前にクワガタは隠れてしまいます(隠れただけなら採集できますが、木から落下してどこに行ったのかわからなくなることがあります)。そのため、明かりをつけるのは木に近づいてからにします。そうはいっても林の中は真っ暗なので明かりをつけないで移動することは困難だとおもいますが、何度も採集に行き、暗さや、移動経路を覚えてください。ライトを地面に向けて探すとクワガタに気づかれずに木に近づけるかもしれません。 昼間に採集するのでしたら、皆さん昔からやっていたと思いますが、木を蹴飛ばします。木が細い場合にのみ有効ですが、クワガタがいれば振動で落下してきます。時々、違う虫も落下してきますので注意しましょう。 |
下記の表のものが用意できると飼育が簡単にできます。
飼育ケース | 大型が望ましい |
木屑 | クヌギ、コナラなどの木屑(昆虫マット) |
産卵木 | 直径が10センチ以上のもの3本程度 |
成虫 | 1ペア、又は1オス、2メス |
エサ | 昆虫ゼリー、果物など |
エサ皿 | なくてもOK |
止まり木 | なくてもOK |
産卵木には、クヌギ、コナラ、エノキなどのほだ木を使用します。椎茸栽培後のものがよく、ぼろぼろに崩れない程度に朽ち木が柔らかく、樹皮がまだ残っているものを選びます。樹皮がなくても構いません。 |
飼育ケースは、1ペアを飼育するのであれば中型ケースで飼育できます。縦横高さが30センチ×20センチ×20センチあれば十分です。 まず、木屑を飼育ケースの底5センチ程度敷き詰めます。その上にたっぷりと水分を吸わせた産卵木を置きます。直径があまり小さいと産卵しない場合がありますので、できるだけ太いものを入れます。私は飼育ケースに対して垂直に立てて置きますが、横にしても産卵します。どちらがいいのかは、わかりません。産卵木を置いたら、木屑を産卵木を4センチ程度残して埋めます。木屑の湿度は、木屑を手で握ってすぐに水がにじみ出てくる程度必要です。あなたが考えている湿度よりも湿度は高いと思います。 木屑を入れ終えたら、エサ皿や止まり木を入れたい人は、適当に配置して置きます。 飼育ケースに準備が終わりましたら、霧吹きや手で水分を再び補給します。産卵木が絶対に乾くことがないように毎日一度以上水分補給してください。高湿度を好み、メスは産卵木が乾燥しているとほとんど産卵しません。 |
これが飼育の裏技、黒土飼育だ!
詳しくはこちら(作成中につき、マガジン過去ログを参照)
このように飼育しながら、交尾が確認できれば、交尾後1週間〜1ヶ月でメスは産卵し始めます。 産卵後、1ヶ月程度すると卵から初齢幼虫が孵化してきます。 |
日本には本土にいるノコギリクワガタの他にも離島に生息するノコギリクワガタが数種類います。
色の美しいトカラノコギリクワガタ♂
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