ヒメカブトムシの飼育(成虫編)

更新日:2000/06/11 (日)



ヒメカブトムシと私がはじめて聞いた時に思ったことは、姫カブトムシ=小さく弱々しいカブトムシだと思ってしまいました。
皆さんはヒメカブトムシと聞いてどんなカブトムシだと思いますか?

これから少しですが、ヒメカブトムシについて紹介していこうと思います。

ヒメカブトムシの生息圏

ヒメカブトムシはもちろん日本には生息していません。
分布はたいへん広範囲にわたっており、インド全土から中国南部、台湾のランユー、フィリピン、インドシナ半島、マレー半島、インドネシア全域、オーストラリアなどに及んでいます。
世界でもっとも分布の広いカブトムシの一種と言えます。体長は25ミリ〜80ミリ。



ヒメカブトムシの学名

ヒメカブトムシは日本での名称であり、学名は「Xylotrupes gideon LINNAEUS」と言います。

喧嘩好きなヒメカブトムシ

ヒメカブトムシは日本のカブトムシと比較的近い種と言われているそうで、変異や採集の簡単さは日本のカブトムシととてもよく似ています。
このヒメカブトムシで特徴的なのは威嚇のポーズです。興奮させると前足を振り上げ、立ち、シュッシュッと奇妙な音を出します。
初めて聞くと、ちょっと驚きます。
このようにして威嚇をするヒメカブトムシはとても喧嘩好きな(闘争本能旺盛な)カブトムシであり、タイ北部の古都にはヒメカブトムシを喧嘩させる競技まであります。



飼育するには?

ヒメカブトムシの飼育には他の外国産のカブトムシの飼育のように難しくありません。
飼育ケースも衣装ケースもの広さがなくても十分飼育でき、繁殖させることができます。
飼育方法は日本のカブトムシとほとんど同じなので飼育方法が必要な方はカブトムシの飼育(成虫編)をご覧ください。
ただ、ヒメカブトムシはカブトムシよりも喧嘩好きな為、多数の個体を同一ケースで飼育するのは好ましくありません。喧嘩をしたからすぐに死んでしまうということではありませんが、やはり弱ってしまいますので、長生きさせて、繁殖させるのであればオス一匹にメス二匹程度が適当かと思います。

また、このヒメカブトムシは日本では採集不可能ですから、当然輸入したものを購入、または里子としていただくしかありません。
そのため入手は簡単ではないと思いますから、成虫でペアが手に入ったらすぐに交尾させた方がいいと思います。
長生きさせようとしてオスとメスを分けて飼育しているとどちらかが先に死んでしまい産卵させることができないと言うことになりかねません。



仲間

ヒメカブトムシの仲間というかそっくりなカブトムシを紹介します。名前はケブカヒメカブトムシです。学名「Xylotrupes pubescens WATERHOUSE」と言い、名前の通りヒメカブトムシに毛を生やしたカブトムシです。生息圏はフィリピン、ミンダナオ島などで、体長は35ミリ〜55ミリで、ヒメカブトムシよりも多少小さいカブトムシであります。


  


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