更新日:2000/06/11 (日)
カブトムシといえば、子供のころに誰もが一度は飼育したことがある昆虫ではないでしょうか?そのカブトムシですが、昔は山に行き、自分で捕まえてきて飼育しましたが、最近ではデパートやホームセンターなどで購入したものしか、飼育をしたことがないという子供もたくさんいるようです。夏、自分で昆虫採集をする為に山へ行き、カブトムシを探してくるのは楽しく、それを持ちかえって飼育し、産卵させる事ができたときの喜びは大きかったと思います。ここでは誰にでも簡単にできる飼育方法を紹介していこうと思います。 |
木の枝で休むカブトムシ♂
今回紹介する飼育方法は、なるべく簡単に、誰にでもできる方法を紹介します。
まず、カブトムシを飼育するために、必要な物は以下のものです。
カブトムシ | オス1匹にメス2匹ぐらい |
飼育ケース | LまたはMサイズがよい |
止まり木 | 直径8cm以上のものを推奨 |
マット | 飼育ケースの約1/3の量 |
エサ | 市販の昆虫用ゼリーや果物 |
(左)バケツでの飼育風景、(右)飼育ケースでの飼育風景
表の物が揃ったら、まずはじめに飼育ケースにマット(市販の昆虫マットや腐葉土)をケースの約1/3程度敷きます。(多いほうが良い。)マットの水分は少し乾燥ぎみでちょうど良いと思います。次にケースの中に止まり木を入れます。止まり木には、前もって多少水分を含ませておきましょう。止まり木がないと、ある場合に比べて、寿命が短くなる傾向があります。さらに忘れてはならないのが、カブトムシがひっくり返ったときに起き上がれるように、小枝などを入れておくことです。これがないと自分で起き上がる事ができずに死んでしまう事があります。最後にエサですが、長生きさせるためにはスイカはあまり好ましくありません(時々食べた後のスイカの皮を与えるのは大丈夫です)。栄養価が少ないためか、早く死んでしまうからです。桃やメロン、キュウリなどは与えすぎなければ与えても大丈夫です。カブトムシのエサに良い物はバナナだということです。なぜだかは分かりませんが多くの方が言っています。理由は分かりませんが実際、結構長生きします。一番安心なのは市販されている昆虫用ゼリーです。お金に余裕のある方にはこれをお勧めします。 私がエサを比較した結果、昆虫用のゼリーだけで飼育したものと、桃(種の部分だけ)とメロン(皮)だけで飼育したものとの違いは特にありませんでした。 全ての飼育準備ができたらケースにカブトムシをペアで入れます。ペア数はたくさん産卵させるためには2ペア以上入れない方が良いと思います。メスは多少は多くても平気ですが、オスが多いと毎日喧嘩が続き、両方共簡単に弱ってしまいます。 |
左から、交尾中のカブトムシ、飛行中のカブトムシ、木登リの途中のカブトムシ、樹液を舐めるカブトムシ
樹液を舐めるカブトムシ♂
このような環境で飼育していると8月中旬位からカブトムシの卵が発見できます。一度、卵を発見して卵を別の容器に移したら、4〜5日間隔でマットを調べます。産卵は数回にわたって行われますので採卵後も卵を発見できるはずです。採卵しないとカブトムシに食べられたり、潰されたりして孵化する可能性が減ります。 卵を発見したら腐葉土の中に入れておきましょう。 |
同じカブトムシ♂でも、こんなに大きさに違いがある
(T)あまりやると弱ってしまいますのでお勧めできませんが、カブトムシの短い方の角を摘んで持ち、カブトムシを振り回すとカブトムシは羽を広げて飛びます。 そのため短い角に糸を結び、カブトムシを糸を持って振り回すとカブトムシを飛ばせることができます。糸をしっかり結んでおかないとほどけて逃げられてしまうことがあります。(飛ばないカブトムシもいますので2〜3回行っても飛ばない時は諦めてください。) (U)カブトムシのオス同士を喧嘩させて勝ち負けを予想する。太い木などにオスを2匹置き、木の中心付近へ一箇所だけカブトムシの好むエサを塗りつけます。そうすると2匹のカブトムシはエサに近づき、角同士が触れると喧嘩をはじめます。これもあまりやるとカブトムシが傷付きます。 (V)カブトムシに荷物を引かせてどのくらいまで重いものを運べるかやってみる。 まだまだ、たくさんの遊び方が昔からあります。 |
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