過去に問い合わせのあった疑問・質問


更新日:2002/08/21 (水)



Q. 2000.01.11 大西さん

菌糸瓶についてお尋ねしたいのですが、私は従来発酵済マットで国産オオクワガタ幼虫を飼育しておりましたが、ある事情により、菌糸ビン入りの幼虫を四頭入手しました。食痕も五割近くになってきましたので、交換用の同じ銘柄の菌糸瓶を入手しようとしていますが、数が少ないのか、なかなか入手できません。
たしか、最新のメールマガジンで菌糸瓶を他の銘柄からG-potに交換したら幼虫が大きくなったと書かれていたと記憶していますが、途中で銘柄を変えても大丈夫でしょうか?
G-potなら入手しやすいので、私も変えたいと思っているのですが。
なお、現在の菌糸ビンは十月に初令で入れて一本目です。


A. 菌糸瓶の質問の件ですが、途中で銘柄を変えても、大丈夫な場合とダメな場合があります。
交換したものが、それまで利用していた物よりも栄養的にもその他でも優れている場合は問題は起きないはずです。私は毎回違う菌糸メーカーのものを今年は利用しましたが、死んだものはいませんでしたよ。
一匹死んだのは菌糸ビンの中がアオカビに覆われたために死んでしまったのだと考えています。

予想ですが、今一本目ということは、まだ幼虫が成熟しきっていないので交換可能だと思います。三齢後期に替えるのは一番良くないようです。
G-potのようにいつでも入手できるものを使わないと、おそらく超大型は生まれないと思います。
私のように毎回メーカーを変えているとダメです。

何代にもわたって同じ菌糸メーカーの物を利用すると三代目くらいから簡単に大型になるようです。



Q. 2000.08.08 Kさん

成虫の飼育時に産卵を促すために朽ち木のマットはびしょびしょになる位に湿らすのですか?
また産卵木も同様でしょうか?
エサは昆虫専用ゼリー以外にキュウリ等もたまには与えた方がよいのですか?
幼虫から羽化までは朽ち木のマットを食べるのでしょうか?
産卵マークとは一体何のことでしょうか?


A. 湿度に関してですが、産卵を促すといっても、びしょびしょになるほど湿らす必要はあまりありません。湿らしすぎると、ダニの発生を招いたりと弊害が起こります。
産卵木は、湿らせておかないと、産卵しなかったり、産卵されている場合、幼虫が乾燥しすぎて死亡してしまうこともありますので、湿度を保ちます。
湿度に関しては、そのクワガタが、自然界ではどのような地域に生息しているのかを考えて、それと同じような飼育環境にするのが一番です。
例えば、川の近くに多い、ミヤマクワガタなどは、湿度を高く、逆に、オオクワガタなどのように乾燥を好む種類に対しては湿度を低く保ちます。

エサは、昆虫ゼリーがあるのに、わざわざキュウリ等を与える必要なありません。
幼虫は、蛹になるまで朽木や、朽木マットを食べます。
産卵マークとは、♀が朽木に産卵した後に、残っている産卵跡(小さな傷)です。
飼育しているのであれば、見ればわかると思いますよ。



Q. 2000.08.18 Mさん

なんか、クワガタがケースから出たがってるんですけどどうすればいいでしょうか?
よくツノでケースにぶつかってるから弱らないか心配なんですけど。


A. ケースから逃げたがるのは、生き物なら、すべて同じだと思います。
あなたが、どこかに連れ去られ、知らない部屋に閉じ込められたらどうしますか。いくら食料が豊富にあってもそこから出ようと思いませんか。それと同じです。快適で、居心地がよければ出ようと思わないかもしれません。クワガタも同じです。普通よりも出たがっているのであれば、飼育ケースの中が気に入らないということなので、環境を改善します。マット、産卵木、ケースを置いている場所、湿度など見直してみてください。どこかが、飼育中のクワガタに合っていないはずです。
それでも逃げようとするなら、あとは自然に逃がすしかないですよ。
いつも逃げようとしてケースにぶつかっているのであれば、弱るのは当然です。



Q. 2000.08.20 otomさん

黒土飼育に変えてから1ヶ月程になりますが、本日ケースの下部に1個の卵と黒土の中から幼虫1匹を見つけました。幼虫は埋めておいた木をチェックする際見つけました。
取りあえず幼虫は単独でクヌギマットを詰めた瓶に移しましたが、やはり菌糸瓶を使用した方がよろしいのでしょうか?飼育方法で何かあれば教えてください。


A. 幼虫飼育に菌糸瓶は必要ありません。
発酵マットの水分多めの飼育で十分大きく育てられます。
菌糸瓶はお金がありあまっているようでしたら、どしどしお使いください。
たいした利点はありませんけどね。



Q. 2000.08.27 野瀬さん

現在、カブトムシとノコギリクワガタを一緒に飼育しており、無事に孵った幼虫が増えてきました。
恐らく全てカブトムシの幼虫ではないかと思うのですが、ノコギリクワガタの幼虫もいるのではと半信半疑です。
どちらの幼虫かを見分ける方法をご存知でしたら是非教えて頂けませんでしょうか?
因みに、卵は全て飼育マットに産みつけられたものです。
一緒に朽木も何本か入れておりますが、産卵されているかどうか確認する事が出来ません。
どうぞよろしくお願い致します。

A. 幼虫の見分け方ですが、少し育てば育ち方で、判別できると思うのですが、 基本的に、カブトムシの幼虫は顔が茶色っぽく、体毛が生えております。
逆に、ノコギリの幼虫は顔がオレンジ色で、体毛がほとんどありません。
育ち方で言えば、カブトムシの方が数倍早く大きくなります。
このようなことを参考にして、判別してみてください。

木に産卵されているかどうかは、木をドライバーのマイナスを利用したりして、割っていけばいいのです。
少しずつ割っていけば、産卵されている場合、幼虫が確認できますよ。
カブトムシの幼虫は木の中にはいません。
(非常に柔らかい木でしたら、カブトムシの幼虫もいることがあります)



Q. 2000.10.11 今西さん

昨夜の出来事ですが、先日頂いたサキシマ幼虫のエサ換えを行おうと掘り出したところ、蛹化40%って感じで外から見えなかったので!丁寧に取り出し放置した所、無事に蛹になっておりましたがこれからが肝心ですよね。
どうしたらいいのでしょう?
現在、画像の様に放置状態です。
完全に見誤りました。

対処方法御伝授下さい。

A. 人工的に蛹室を作ればOKです。
10万画素の最悪デジカメの画像添付します。
犬を蛹だと思ってください。

画像のものは、ちょっと深さが足りませんが、こんな感じで、ティッシュに水分を軽く保たせておけばOKです。湿らしすぎるとカビが・・・
蓋は空気穴があればしてもOKです。しなくてもOK。
そのまま羽化までそっとして置きます。湿り気は週一くらいで補給して。
こんなんで、参考になりましたか。



Q. 2000.10.13 星さん

はじめまして。

カブトムシの飼育をしてみようと思いましてメールさせていただきました。
初めて飼育しますので、本などを見ていますが、あまり詳しいことを書いていないので幾つか御質問させて頂きます。
1.クヌギの朽木を粉砕したものと明記してあるものがホームセンターなどで売られていますが、朽木でなくてはいけないのでしょうか。生木だと何か問題があるのでしょうか。
2.腐葉土も使用できるとありますが、園芸用腐葉土も種類が多くどういうものが良いのかわかりません。それとも昆虫用腐葉土があるのでしょうか。ありましたらどれが良いのでしょうか。
3.幼虫を大きく育てると成虫も大きくなるとは思いますが、何か大きく育てるのに添加物などがあるのでしょうか。
幼虫から飼育してみようと思っていますので、他にアドバイスなどがありましたら教えて下さい。
よろしくお願いします。

A. はじめまして。
すでにHPに書いてあることを読んでもらったと思いますが、書いてあるとおりに飼育すれば大丈夫です。
また、過去のマガジンにカブトムシの幼虫を大きく育てる方法を紹介していますので、参考にしてください。
以下質問にお答えしていきます。

1.
大きな問題があります。
生木だと、幼虫が栄養分を吸収できないので大きく育ちません。
また、生木だと、途中で発酵がはじまったりして、熱を持ち、幼虫が全滅ということになります。
一番は、育ちが悪いということです。
だから、普通、生木の粉砕したものは使いません。
嘘だと思えば実験すればいいでしょう。すぐにわかりますよ。
2.
昆虫用腐葉土というのは聞いたことがありません。おそらく一般的にはないでしょうね。
あったとしても、それはただの腐葉土を昆虫用と称して高値で売る詐欺に近いものだと思いますよ。

JT(日本たばこ)のクヌギ・コナラ100%腐葉土が飼育に適していることで、有名です。
一般の園芸用の腐葉土は殺虫成分が含まれているものがあり、幼虫が死にますので注意が必要です。
腐葉土の話題は、数週間前に掲示板で大きく取り上げられていましたよ。見ていただけたとすれば、あの通りです。
3.
これは、過去のマガジンで詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。
私が思うに、腐葉土だけで十分大きく育てられます。
一番重要なことは、いつでも豊富にエサがある。ということです。
あとは、私の考えたサツマイモ飼育法(詳しくはマガジン、掲示板を参照)もあります。

JTの腐葉土だけで飼育したものも、かなり大きく育ちましたよ。
以上、参考にして育て上げてくださいね。



Q. 2000.10.15 米澤さん

13歳学生です。
ヒラタクワガタを飼おうとしているんですが、♂が♀を殺さずに、沢山の幼虫を採る方法を教えてください。

A. 質問ありがとう、米澤君。
私もヒラタクワガタを飼育していますが、♂が♀を殺したということは今までありません。
そして幼虫も普通にとれています。

幼虫をたくさん採りたいのであれば、♀に高タンパクな昆虫ゼリーを与え、産卵に適した材を与えれば良いのです。交尾している個体であれば、たくさん産卵するでしょう。羽化後一年目の個体はダメです。
一度冬を越した二年目の個体が一番産卵数が多いようです。

幼虫をたくさん採りたい、ということは、たくさん産卵させたい、ということですよね。
そうすると、メスはすぐに死んでしまいます。もし長生きさせるなら産卵させないのが一番です。
飼育方法は、HPに書いてあるとおり。あの方法で私は飼育しています。

♂が♀を殺すのは、相性の問題らしいので、喧嘩ばかりする♂♀だったら、もう一度♂だけ(♀だけ)、を購入して、喧嘩しない固体とペアリングするしかないと思います。
私は今まで♂が♀を殺したという体験をしていませんので、そう簡単に♂が♀を殺すのか疑問に思います。

幼虫をまとめて飼育すると共食いする、というのを聞いたことがあると思いますが、あれは嘘です。
実際はエサ不足にならない限り共食いはしません。
♂が♀を殺す、というのも、デタラメな話かもしれませんよ。



Q. 2000.10.20 如月さん

種類はヒラタ、ノコギリ、ミヤマの三種のクワガタを飼っているのですが、この冬初めて越冬させようと思っています。
長野県に住んでいて寒いときは氷点下10度くらいになるときもありますし、温度変化が結構あります。朝晩は氷点下10度前後〜日中は15度位までの温度変化があります。
それと産卵をしてあるようなのですが、よくわからないので、それもどのようにして越冬させたらよいか全くわかりませんので、詳しく教えて頂きたいです。

A. いつも埼玉−長野昆虫情報をご利用ありがとうございます。
回答ですが、HPの掲示板の方へ書いておきましたので、そちらでご覧下さい。





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