発酵マットの作り方



更新日:2001/01/26 (金)



以前から、作り方を知りたいというメールが何通も届いていたので、
その都度メールで回答していましたが、改めて私独自のお手軽発酵マット作りを紹介します。

カブトムシには、腐葉土だ!と考えているので、クワガタムシ用です。


用意する物
クヌギ、コナラなど一般的な飼育マット(粉みたいになっている必要なし)
飼育用プラケース(大)や、これに代わるもの
水(水道水で十分)
小麦粉(薄力粉)
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<これだけでは、物足りないという方へ>
お好みの添加物を好きなだけ添加すると、よい物が完成するかもしれません。
ただし、たくさん入れればいい、というものではないので、ほどほどに。
人それぞれですが、キナコ、ビタミン、プロテイン、アミノ酸、ビール酵母、イースト菌、ドングリ粉、肉粉、釣りエサなどを入れる方もいます。
小麦粉(薄力粉)から、小麦粉(強力粉)に変えて添加している人もいます。

しかし、我々一般人が作ったもので、これを入れたから巨大になる、というものは、そう簡単にはありません。
基本を守るだけでもある程度までは大きく育てられます。

準備
飼育マットが初めから湿っている場合は不要ですが、乾燥しきっている場合、一度水分を含ませて湿らせておくと作りやすくなります。

作り方(1)
まず、ケースの中に、飼育マットと小麦粉を入れます。
まずはその状態で、よくかき混ぜて攪拌します。
次に、水を少しずつ入れながら混ぜ込んで行きます。あらかじめ湿っているのでここでの水分は必要ない場合もあるので、状態を見てから水を入れてください。
「くぬぎ大王」等の場合、水を入れる必要はないかもしれません。
最後に、マットを軽く押し固め、ふたをします。

作り方(2)
暖かい時期だと数日で発熱してきます。発熱が発酵の印です。
発熱後、2日に1回ほどマットを混ぜ、マットに酸素を送り込みます。
この作業は、厳密にやる必要はないかもしれませんが、酸素が不足するとマットから異臭がしてきますんので、時々適当に混ぜているだけでもやった方がいいでしょう。
寒い時期だと発熱しませんが、たまには、かき混ぜてください。


作り方(3)
この作業を続けていれば、早くて1ヶ月、遅くても3ヶ月後にはマットの色が、黒っぽく変色して完成するはずです。色が変り、マットが熱を持っていなければ、幼虫飼育に使えます。

失敗した時
説明だけでは難しく、失敗するときもあります。
私だって完璧にできたことはないのですが、こうして知ったような事を書いているのです。
誰にでも完璧には無理としても、ある程度まではできるということです。
失敗後の対処方法を書いておきますので、発酵マットを買うのもいいですが、一度は自作してみてください。
それで大型が羽化したら、すごい喜びですよ。

よくある失敗に、水分過剰があります。
マットが異臭を放つので、これはもうダメかと、処分する方がいますが、このマットも復活させることができるのです。
ふたを開けて、かき混ぜ、軽く押さえずに乾燥しやすくして日の当る場所に置いておきます。夏場ならすぐに乾燥してゆき、数日で臭いが消えます。
それから、再度発酵マットを作ればOKです。
私の場合、ふたをして作り方(2)をやるだけです。




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