勝手に言いたい放題!

更新日:2003/02/26 (水) 12:11:44



このページでは、私が考えていることを好き勝手に書いていますので、読まれた方の中には不愉快になる方もいると思います。
そのため、不愉快になったとしても我慢できる方のみ、読んでみてください。


昆虫ゼリー屋陰謀説

最近のホームページや本などでは、ほとんどがキュウリ、スイカなどの果物を与えると昆虫がすぐに死んでしまうので、昆虫ゼリーを与えましょう、と書いていることは、皆さんもご存知でしょう。私はこのことに疑問を抱いています。

昔からカブトムシは多くの子供たちに飼育されてきました。そこでの主なエサは、スイカを食べ終えた後の皮やキュウリでした。しかし、最近では、これらを与えるとすぐにカブトムシが死んでしまうので、これらのエサは与えてはいけません、という注意書きさえあることもあります。

確かに、オオクワガタや、外国のカブトムシ?のように長生きする甲虫には昆虫ゼリーは有効です。しかし、カブトムシやノコギリクワガタなど一夏で基本的に死んでしまう虫にとっては昆虫ゼリーを与えようが、果物やキュウリなどを与えようが、飼育上、問題は起こりません。
飼育上問題は起こりませんが、活動量や運動量の差や、産卵数は同じでも個々の卵の質に違いがあるかもしれません。
エサに関しては、樹液にできるだけ近い成分をもったエサを与えることが、飼育される昆虫にとって最良だと思われます。

実際にカブトムシを昆虫ゼリーだけで飼育したものと、桃やスイカ、キュウリなど昔からあるものを与えて飼育した結果、違いはありませんでした。寿命もほぼ同じ、産卵数もほぼ同じでした。
ただ、桃やスイカ、キュウリなどを与えると昆虫ゼリーと比較して、マットが汚れやすいという違いがでました。

このように、昔からのエサを与えても、大丈夫なところを、あえて昆虫ゼリーを与えましょう、と書いてあるのは、昆虫ゼリー屋が広めた情報によるのだ、と考え、私は昆虫ゼリーを製造している所が広めたエサに関する陰謀、昆虫ゼリー屋陰謀説と呼んでいます。

この説とは関係ありませんが、よく書かれていることで、昆虫がお腹をこわしているということを、どのように調べるのでしょうか?

注意:スイカは赤い部分を沢山与えると、早く死にますので、食べ終えた後のスイカを与えます。
キュウリ、スイカは常に与えていると、やはり早く死んでしまいますので、桃、バナナ(一番良い)を主に与えるとゼリーと同等に飼育できます。
スイカ、キュウリのみで飼育する時には、常にエサがある状態にせず、2〜3日に一度エサを与えるようにすると常にそれらを与えている時よりも長生きさせる事ができます。

これは私が十数年間飼育してきたカブトムシとノコギリクワガタに対する考えです。
オオクワガタなどの長生きなクワガタには悪い影響を及ぼす可能性があります。
だから、昆虫ゼリーが必要なことは確かです。



菌糸ビン屋・産卵材屋ぼろ儲け説

オオクワガタの飼育が盛んになってきてからというもの、菌糸ビンの需要がかなり伸びていると思われます。それに伴い、菌糸ビン屋(製造所)の利益もかなりの金額になっていることでしょう。

一般的に、普通のえのきなどの茸は、スーパーマーケットや八百屋でご覧になればわかるように、基本的に一袋で1000円以上するものはありませんね。うちの田舎(親戚)ではえのきや椎茸を栽培していますが、クワガタ用の菌糸ボトルと同じようなものを使用して、えのきを栽培しています。一つのボトルで一まとまりのえのきしかとれません。一袋はスーパーマーケットで300円もあれば十分に買えると思います。つまり、種菌をしてから、温度管理などを茸を生やすまで行わない菌糸ボトルは500円以下が妥当な値段ではないかと思っています。そのため、菌糸ビン屋はぼろ儲けをしているのだ、と思っています。

これは、私の想像ですので、実際は特殊なものを配合しているので高価なのかもしれません。
が、えのき栽培者などに菌糸ビンが一本2000円もするというと、驚きます。

菌糸ビンと同じように、椎茸のほだ木を産卵材として20センチ位に切って、300円前後で売ることも、かなりの儲けになるはずです。田舎では椎茸栽培が終わると、ほだ木は山や畑の隅に捨ててきます。捨てるということなので、価値がないゴミだ、ということです。それらを切り売りしているだけなのに高いと950円もしているものもあるので、かなりの利益があるのではないかと想像しています。ほとんどは人件費だと思われますが、それにしても高いと思います。

これも椎茸栽培者に教えると、驚いていました。

注意:菌糸ビンは個人で少量作るのであれば、購入した方が失敗もないのでお勧めです。
産卵材も良い木を選ぶとしたら、手間がかかるので専門の店で購入した方が良いと思います。
材を選ばすに産卵してくれる種類には、自分でもらって来るのが安くてよいと思います(近くに知っている場所があれば)。
クヌギなどがある山に登れば、朽木はあちこちにあります。それらを拾ってきてもよいでしょう。



生体販売者、嘘つき説

現在、多くのサイトが開設されており、オオクワガタなどの生体を販売している業者、個人が増えてきました。私が嘘つきだ、と思う場所は、生体販売をしていて、尚且つ幼虫飼育の菌糸ビン、添加剤なども販売しているところの一部です
まず、現在はオオクワガタにも相場があり、ある程度は価格がサイズによって決まっています。その価格には、ほとんどが幼虫飼育に費やした費用が加算されており、飼育費用が安く、また、確実に大きな成虫を羽化させることができれば価格は低下するのが普通です。だから、安い費用で大きな成虫を作り出せれば、安くなくても確実に大きな成虫を作り出せれば価格は低下するはずです。

生体販売をしていて、尚且つ幼虫飼育の菌糸ビン、添加剤なども販売しているところの中には、当店の○△□を使えば大きな成虫が得られます。大型ねらいには、これが最高、などというようなことが書かれており、購買意欲がそそられるものがあります。しかし、それは嘘かもしれません。そこで売られている生体の価格を見てください。他の場所よりも安いですか?変わらないのではありませんか?
そう、もしその店の菌糸ビン、添加剤を使って大きな幼虫が得られるのであれば、平均して大きな成虫が得られるのですから当然、成虫の価格が低下するはずです。だから、売られている成虫の価格が平均して安ければその、添加剤や菌糸ビンは本当にいいものである、という事です。
逆に、価格が変わらなければ、効果はない、又は他の物と変わりないということになります。
また、在庫が書かれている場所では在庫の数が一番多いサイズがその添加剤や菌糸ビンの平均サイズだということもわかりますね。

これは利益をあげようとして、わざと値段を変えていない場所には当てはまりません



雑誌の広告についての疑問

前々から感じていたのですが、昆虫雑誌に掲載されている昆虫販売業者の広告(特に外産販売業者)には、なぜ外産の写真の下やその周辺に、『この写真は海外で撮影した物で、国内で撮影した物ではありません』、『写真は標本を撮影した物です』、『写真は現地にて撮影』などのように、日本で撮影していないという事を強調しているのでしょうか?
見るからに海外で撮影した物もありますが、中には飼育ケースの中の写真や、産卵木の上に昆虫をとまらせた写真などがあり、本当に海外で撮影したのか疑わしいものもあります。『写真の昆虫は標本です』、と書いてあるのに昆虫の爪が人間の手のひらを掴んでいるものや、触覚や足が曲がった写真もあります。標本が手を掴むでしょうか?標本を作る時に触覚や足などが曲がっているのに、それを直さないで標本を作製してしまう人がいるのでしょうか?
また、広告主の店では生きている外産を買うことができるのに、なぜ写真を日本で撮影しない(した事を認めない)のでしょうか?出版業界や何かの法律に関係しているのでしょうか?
写真が日本で撮影されたとなると、国内に昆虫を持ち込んだことになるので、海外で撮影した、と書いているのでしたら、なぜ生きた外産を販売しているのでしょうか?とっても不思議なことです。



高級幼虫飼育マットは無駄である

現在、さまざまな飼育用品が販売され、初心者にとっては何を選べばいいのか選択するのが難しい状況です。幼虫飼育に使うマットを選択するのは菌糸瓶を選択するのと同じくらい難しい、とは言いませんが何を購入したらよいのかわからないと思います。そこで少しでもこの文章が役立てば光栄です。

はっきり言って、高級な幼虫飼育マット(50リットルで10,000円以上のもの)はお金の無駄です。
高級な飼育マットはそのほとんどが、良質な材を利用しているので高級なのではなく、人件費が高くついているので高価なのです。樹皮を完全除去済みで、極微粒子状にマットを粉砕しています、とか宣伝しているマットはクワガタ飼育にとって、何の効果もありません。ほとんどが、購入者の気持ちが「高級なマットを使っているのだから、大きく育つだろう」などと変わるだけです。

実際に樹皮を除去済みのマットを使ってみましたが、樹皮を除去していないものと比べてみても、幼虫の育ち方は変わりません。樹皮が除去済みだからといって、幼虫がぐんぐん育った!と言うことはなかったですし、聞いたこともありません。確かに樹皮だけのマットでは幼虫は育ち難いですが、そんなマットは滅多に売られていませんので、現在一般的な販売店で売られているマットならば樹皮がついたまま粉砕している普通のマットで十分です。

また、微粒子状に粉砕したマットも、荒すぎるマットよりは、飼育に適しているかもしれませんが、微粒子マットなんて、必要ありません。よく考えてください。幼虫はどこに住んでいますか?そうです、朽木の中です。幼虫の能力として、木を砕いて消化するという能力が備わっているのですから、微粒子マットなんてものは必要ないのです。

これも微粒子マットを使ったから巨大幼虫になった!という話は聞いたことがありませんし、私もそういう経験はありません。確かに、堅い木で育った幼虫はオオアゴの小さな成虫が生まれてくるということはあります。しかし、販売されているマットでそんなに堅い木のマットは売られていないと思うので関係ありません。

逆に、極微粒子マットを使うことによって幼虫が死んでしまうことがあります。
なぜなら、マットが瓶などの飼育容器に堅く詰まってしまうので水分を補給したりすると水分が空気の流れを遮って幼虫が酸欠になって死亡してしまうという事故につながるからです。

高級のマットが売れるのは、人間の心理をうまく利用しているので、よく知らない人は安いものよりも高級なものの方がいいのだ!、と思い買ってしまうからです。
誰も安いものより高いものが悪いものだとは思いませんから。
別に高級なマットが悪いとは言ってません。私は特に必要ないと言っているのです。
マットに無駄なお金を使うなら、その分、余ったお金で家族で映画でも見に行くとか、夏の採集に行くための交通費にするとか、他にも使い道はあるでしょ?

実際に比べて飼育してみて、明らかに大きな違いが現れた方がもしもいましたら教えて下さい。



最近の社会

最近の教育現場や、ちょっとした場面でのことです。
現在でも夏になれば都会の真中でも公園へ行けばセミくらいはいますね。でも、多くの子供達は昆虫採集の経験がない。『捕らずに見るだけにしましょう』なんて親や先生に言われちゃったりしている。心配です。

『カブトムシはどこにいるの?』と聞けば『デパート』と答える。
少し前なら誰もが林や森へ行けばカブトムシが捕まえられる事くらいは知っていた。
現在の教育では教科書から学ばせることがほとんどで、身近に自然がないので体験することができず、子供達が知らなくてもしょうがないと言えばしょうがない。

昆虫との関係は、見るだけと、飼育する、標本を作るとでは、昆虫とのかかわりの深さが違う。命を奪ってしまったときの嫌な気分、悲しい気分は見るだけでどうやって子供達にわかってもらえるでしょうか。新たな命の誕生に感動する気持ちはどうやってわかってもらえるでしょうか。
昆虫と密に触れ合った世代とそうでない世代との間には、文化の断絶が起きても当然だと思います。

また、テレビドラマなどで、昆虫好きは「変人・変態」として描かれている事が多い。
皆さんの中にもドラマを見ていて、変人役がオオクワガタを飼育している場面などを見たことがあるのではないでしょうか。
あれは明らかに偏見ですね。昆虫好きだからといって、変人ということはないし、私が今まで関わりあった人々は皆親切で、とてもよい人ばかりでした。普通に働いているし、虫以外の話もする。何も変人だというところはない。昆虫のことを中途半端に知っている作者が勝手に決め付けてそう表現するのはとても残念なことです。ドラマなどが与える影響は大きく、一般人がドラマを見た後、『あの人はクワガタを飼っているみたい、やっぱり変人だね。』まあ、こんなことは無いと思いますが、こう思われてしまう可能性もありますからね。
今は、虫一匹を殺す子供をしかりながら、土木・都市開発で膨大な命を奪うことには鈍感な不健全な社会になってきている。この先とても不安です。



害虫根絶への不妊作戦について

不妊作戦がわからない場合、最近のニュースを一読ください。

4月から始まる予定の不妊作戦について少し私の思いを書きたいと思う。
この害虫根絶の不妊作戦は、アリモドキゾウムシ、イモゾウムシを対象とし、蛹時のオスにガンマ線という放射線を照射。精子に異常を起こさせた成虫を野外に放虫。放虫されたオスはメスと交尾をしても子供ができず、次第に減ってゆくという作戦。
農作物の被害を減らすためには止めろ!とは一概に言えないが、本当に絶滅させてしまってもいいものかと思う。
最近はレッドリストなどが時々話題にされるように、人間社会の発展によっていろいろな影響を受け、滅びゆく昆虫達がいる時代に、人間が故意に絶滅させようとするのは何だか悲しい。
ゾウムシは農家の方には生活がかかっているので、是非ともいなくなって欲しい昆虫だが、自然界においても、存在する価値がない昆虫なのであろうか?
私の、素人の想像だが、すべての生物は食物連鎖など何らかの役割があり、存在価値が無い生き物などいないと思う。その中の一つを絶滅させるということを人間が進んでやってもよいのだろうか?

この作戦が実行されたのかは不明だが、絶滅させなくても対処できるような特効薬を生物学者なり化学者が発見してくれたら・・・と思う。



外国種の勢力拡大について

最近は、新聞、雑誌、テレビ、ネット、どれを見ても外国種の国内での自然繁殖や、放虫の危険性、影響などを話題として取り上げている。
どれも、これも、結果が見え始めてから問題を取り上げる。
外国種が輸入解禁になったときに、もっと国の機関でも何でもいいので解禁前に影響や対策を考えておくべきだったのだ。
今さら逃がすのは止めましょう、自然を破壊します、と何度呼びかけても無駄だ。国内で外国の大きなクワガタが採れて、何が悪いんだ!という人間も多く、今後ますます国内環境は変わることでしょう。
第一、営利目的でアチコチに大量に出回ったクワガタなどは種類が違っても似ている種もあり、販売先で正確な種で売られているかどうかも疑わしい。
国内産として外国産が売られている場合もあるようだ。外国産を逃がしてはいけない、というのは素人でも誰でもわかるようなものですが、国内産を国内で逃がしてはいけない、ということがわかっている人は少ない。国内産と信じられていた外国昆虫が放虫されて交雑が始まるなど、今後問題が出てくるのは避けられそうにない。

何年か先は、個人的には野外で見たくもない外国昆虫が、国内種を犯して増えているのだろう。
海外の魚(バス、ギルなど)、ペット(アライグマ、インコなど)などを含めて、こうなる運命だったのだろうか。。。



外国種の飼育温度について

昨今、外国産昆虫が流入するようになってからというもの、国産種には目もくれず外国種に走る人々も増えてきた。希少価値の高いもの、珍しい種を除いて、スマトラ、メタリフェル、ダイオウ、パプキン、ニジイロetc.etc.と現在ではどこでも簡単に手に入れることが可能になった種類に対しても、飼育には温度管理が必要です、夏は涼しく、冬は暖かくする必要がある、と説明している資料が多いこと多いこと。当初はそういう種類は飼育しないで、温度管理がいらない種だけ飼育しようと考えていても、興味がアチコチ移り、自然とそういう温度管理が必要だと言われている種類まで手を広げてしまった。が、元々温度管理をする気はないし、機器もない。きっと死んでしまうだろうと思えば、全く死なず、ブリードに成功してしまう。
も、もしかして、これは温室や空調メーカーの陰謀が!?とまたしても陰謀だと思ってしまうのだった。疑って掛かるのは誰にでも出来るし簡単だから。安価で簡単に手に入るたいていの種類は、屋外ではさすがに飼育できないと思いますが、室内で、しかも関東地方の平野部であれば、たいていは温度管理はなくても飼育可能。
私は温度管理していませんよ、と何度もアチコチで聞かれては答えているが、未だに温室がないのですが飼えますか?なんて質問をしてくる人が多い。なぜ試してみないんだ。自分で一歩を踏み出して見れば新たな発見があるかもしれないのに・・・


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