人工蛹室なんて必要ない!



更新日:2002/05/25 (土)




重大なミスが判明しましたので、追加情報を掲載します。

私のこの考えは特に変わらないのですが、これは小型種に限るようです。
実験が小型種でやったので、成功していますが、大型のクワガタではうまく羽化できないことが多いと聞きました。
で、オオクワガタなど大型の種でしたら、ワクワクランドというお店で売っている人口蛹室キット(?)を利用するのが一番いいらしいです。数百円(5百円以内)で買えて、自分でサイズを調整して作る粘土のようなものだと聞いています。粘土を買って来て自作するのもいいかも知れませんね。

私も、今まで必要だと思っていましたが、必要ないとわかりました。
過去に紹介した内容と矛盾していますが、これが、最新の飼育法です。

最近、いろいろな昆虫飼育用品が出回っていますね。
それらを見ていると、「買った方がいいのかな?」と思ってしまうようなものが結構あります。
その中で、今回取り上げるのは、『クワガタムシ用の人工蛹室』です。
人工蛹室も、自分で自作するものと、販売されているものがあります。
両者とも必要ありませんが、販売されているものなんて買う必要ありません。


さて、人工蛹室と聞いて、すぐに「ああ、あれのことか。」とわかった方はかなりの昆虫好きです。
何のことかわからなかった人は、どこかで見かけたら、これからの話を思い出してみてください。

まず、人工蛹室が何か?から説明して行きます。
幼虫が蛹になるときに、蛹室が作られるのは皆さんご承知の通りです。
しかし、時々、運悪く蛹室が壊れてしまったり、飼育容器が小さかったため、蛹室が広く作れず、そのため、健全な羽化が阻害される恐れがあったり、蛹室さへ作らずに蛹になってしまうことがあります。そういうときに、人間が蛹室に真似て作った人工蛹室が登場します。
蛹室の役割は、いろいろありますが、湿度を保つ、外敵から身を守るetc.etc.だと思います。

このような、役割がある蛹室が要らないという理由はいろいろあります。
飼育しているのですから、外敵なんかいません。
湿度は人間が保つことができます。
狭い蛹室で羽化が阻害されるのであれば、蛹室がない方がいい。

このような理由で、蛹室は無くても羽化させることはできると考えるのです。
特に、見るからに大型の蛹が蛹室の中にいるようであれば、強制的にそこから蛹を取り出して、マットの上やティッシュペーパーの上などで羽化させる方が安心できます。
放置しておくと、蛹室が狭いため、羽化不全となることがあります。



羽化不全で、すぐに死んでしまった、スマトラヒラタクワガタの♂
この固体は、飼育容器が狭かったため、幼虫が自ら作った蛹室が狭くなり、羽化不全になってしまいました。




次に、世界のいまちゃんさんの、ご協力で、改めて実際に試してみました。



サキシマヒラタクワガタ幼虫のエサ換えを行おうと掘り出したところ、蛹化40%って感じでしたので、丁寧に取り出し、放置した所、無事に蛹になっておりました。
現在、画像の様に放置状態です。






人口蛹室作成を延ばし延ばしにして、とうとう作らなかったのですが、水分に注意してなんとか無事に羽化しました。
これから、乾燥するまで、まだまだ予断を許さぬ状況ですが大丈夫でしょう・・・・・




ご覧の通り、無事に乾燥し、人工蛹室をつかわなくても、成虫にさせることに成功しました。




ここに、画像等ありませんが、私も、コクワガタ、カブトムシで蛹室なしで無事に成虫にさせることに成功しています。
そのときは、運良くなったのだと思っていたのですけど。



今回の、説明は、あまり説得力がありませんし、言っている内容がわからないかもしれません。
ここを、こうやって説明したら、わかりやすくなる、などとアドバイス頂けると幸いです。


Copyright(C) 2002. Donald Curtis. All Rights Reserved.
当ホームページ内すべての掲載物の無断転載を禁じます。

inserted by FC2 system