菌糸瓶詰め替え方法

更新日:2002/05/02 (木)



菌糸瓶でクワガタを飼育するのはすでに一般化しており、多くの瓶に詰められた菌糸瓶が売られています。しかし、それを利用して育てるのではお金が掛かりますので、慣れた人は菌床ブロックというものを買ってきて、自分で瓶に詰めて菌糸瓶を作り、飼育に用います。
今回はこのやり方をご紹介します。



■用意するもの■

 
用意するものは、上記写真の通り。
空き瓶、エタノール(アルコール)、つめ棒、スプーン、菌床、添加剤(必要時)
あれば便利なものとしては、ビニール手袋、バケツ



■事前準備■

手を綺麗に洗う。
菌床に触れるものは全てエタノールで殺菌する。
殺菌はエタノールで拭けばOK.。霧吹きなどでエタノールを吹き付けてもOK。
詰め替えの時は、菌床はカビ防止のため、あまり空気に触れないようにする。


■作業手順■


まず、菌床の袋を開け、エタノールで殺菌済みのスプーンで表面の白い部分、きのこを除去する。
除去を終えたら、スプーンで中のオガをほぐしながら、瓶に詰めてゆく。




スプーンだけでは硬く詰める事はできないので、つめ棒で適宜詰めてゆく。
つめ棒は殺菌するのは面倒なので、菌床に触れる部分をサランラップで覆うだけでもOK.。
写真のように詰め込んだら次へ。




詰め込んだ瓶の中央部にドライバーなどで底まで穴を開けて空気の通りを作ると菌糸瓶として早く使えるようになる。
穴を開けなくても問題はない。
写真のようにコーヒーフィルターを半分に切ったものをふたとの間に挟みふたを閉める。
雑菌の防止になる。




このようにふたを閉め、冷暗所へ置いて置けばOK。
1ヶ月もすれば使えるように真っ白になる。
季節によって使えるようになる期間は異なります。



 
白くなった菌糸瓶は、表面に生えたきのこなどを取り除き、そこに幼虫を置けば、後は勝手に幼虫はもぐって行きます。
幼虫がもぐって行きやすいようにあらかじめ穴を掘ってあげてもOK。
幼虫がまったくもぐって行かない場合、菌糸瓶の中に酸素がないことが考えられます。
半日ほど瓶を逆さまにして、中に酸素を取り入れて、再度幼虫を入れてみてください。
きっともぐってゆくと思います。
(注)
もぐってゆくのは、時間が掛かります。
見ていてすぐにもぐる場合もありますが、なかなかもぐらないと思うので、幼虫を入れたら、ふたを閉めて、飼育スペースに瓶を置きましょう。
翌日見ればもぐっているはずです。



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